台湾(中華民国)には年間で9つの祝日がありますが、
その中で三大節句と呼ばれる大事な祝日があります。
それは、春節(旧正月)、端午節、中秋節です。
日本がそうであるのと同じように
中華圏でも旧暦の節句をとても大切にし、各節句ごとに食べるものも決まっています。
その他の祝日(2018年版)もメモしておきます。
- 中華民国開国記念日 1月1日
- 春節(旧正月) 2月16日
- 和平記念日 2月28日
- 児童節 4月4日清明節 4月5~6日
- 労働節 5月1日
- 端午節 6月18日
- 中秋節 9月24日
- 国慶節 10月10日
一大行事といえば、日本の正月にあたる「旧正月」です。
旧正月については、よろしければ以前書いた記事も見てみてください。
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二つ目は、端午の節句。
これは3ヶ月前の6月にありました。
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この時期はおいしい粽をたくさんもらって、食費が大変浮きました。笑
さて、三大節句の3つ目ですが、9月24日にあった「中秋節」になります。
日を同じくして日本でも「中秋節」で24日は祝日になっていました。
それでも日本では、お正月やゴールデンウィーク以外で親族が集まること、少ないですよね。
今やお正月、ゴールデンウィークも必ず帰るという家庭は少なくなっているようでこれからどんどんドライな核家族化が進んでいくと思います。
しかし人間関係の非常にウェットな台湾。
三大節句である「中秋節」は親戚で集まり、バーベキュー(お肉を焼く)というしきたりがあります。
今日は「中秋節」の連休を終えた翌日の出勤日。
お昼休みにお弁当をつつきながら同僚たちとする「中秋節」のすごし方や感想がとっても面白かったので、「台湾の三大節句「中秋節」親族でのBBQについてウェットな台湾人は実際どう思っているのか?」というタイトルで今回記事を書きたいと思います。
では、いってみましょう!
中華圏の人々は家族を大切にする
「中国人」は4000年以上の歴史を持ちながら、絶えずいろんな国へ移動してきた民族ですよね。
香港人、シンガポール人、台湾人もまた中国語を母国語として操る「中華人(Chinese)」であり、世界中にも無数の「華僑」と呼ばれるChineseが存在します。
そんな彼らは、国籍や住んでいる場所がバラバラなので、血縁関係をアイデンティティーとして重視しており、そのため家族の結びつきが特別強いのではないか、と私は考えています。
祝日ごとに家族で集まる。正直若者はどう思っているの?
「台湾」もゴリゴリの中華圏なので
50代以降の世代を中心に「家族は一緒にいるべきだ」「助け合うべきだ」「子供は親の世話をすべきだ」みたいな思考が強いです。
この伝統的な考え方は、南部にいけばいくほど根強く残っており
親戚づきあいに淡白である日本人からすると、少し居心地が悪く感じてしまうかもしれません。
(でも日本のように礼儀作法など気にしなくて良いので、ただ参加するだけ参加してスマホいじって食べてだけいても誰も気にせず、文句も言われないとかwその辺は気を使わなくていいなと。笑)
また結婚すると、自分の家族だけではなく
相手の家族に対してもこのような「義務」が発生してくるらしいので中華系の方とご結婚される場合は要注意です。
まあ、テキトーなのでそんなに気負いする必要もないと思いますが。
私は台湾で生活をはじめて4年2ヶ月になります。
会社も台湾企業で、同僚や上司も台湾人なのでずーっと台湾人に囲まれた環境の中で生きてきたのですが、40歳以下の台湾人に関しては言葉が違う以外にそこまで文化のギャップを感じていません。
勿論海外経験のある台湾人とは付き合いやすいですが、
台湾国内だけで育ってきた人でも、40歳以下の人とは話していてもそこまで違和感は感じないかな~という感じです。
ということは、考えていることや、生活の仕方が似ているというわけなんです。
台湾では晩婚化が進んでおり、40代間近で結婚する人がとても増えていますが、台湾では日本以上に親戚からなんやかんやといわれます。
「なんやかんや」言われる内容
高校生ならば、
「大学はどこへいくんだ?台湾大学か?交通大学か?なんだ私立か?勉強してるのか?」
大学生ならば
「大学院には行くのか?将来は何をしたいのか?」
卒業すれば
「誰かいい人はいないのか?いつ結婚するのか?」
結婚すれば
「子供はいつ作るのか?」
子供がひとりできれば
「二人目はいつか?」
二人目ができれば
「男の子は生まないのか?」
と、もう死ぬまで質問浴びせられるんじゃ無いかと。
日本では今年配の方も相手に気を遣い、あまり聞かなくなってきてますが
台湾人の年配の方にとっては、これを聞くのが「相手にとって居心地の悪いこと」という意識は全くない為、親戚などで集まる場があれば、当たり前のように質問の嵐となります。
台湾人に言わせると、「久しぶりに会って話すことがないから、こういうことを聞くしか無い」と。
考えてみると確かにそうだね。
正直台湾の若者はどう思っているのか?
中秋節の明けた25日の火曜日。
皆で「中秋節をどう過ごしたか」お昼ご飯を食べながら楽しくおしゃべりします。
基本的に、未婚の若者たちは自分の実家に帰るだけなのでストレスは少ないよう。
それでも年に数回しか合わない自分の親戚たちの質問攻撃に合い、「なんで年寄りってこうなのかな〜。早く台北に帰りたかったよ。」という同僚。笑
この辺の感覚は、地方から都心に上京してきた日本の学生や社会人と何ら変わらない感じがします。
結婚しているアンダー40才の同僚たちは、
「バーベキューだるい!準備も大変だし、昼から夜中までずーっと食べてるんだよ…もう早くお開きにしてくれと思ったね。しかも後片付けも結局私がやったし。姑は食べるだけで何もし無いんだもん。etc...」と面倒に思っているようでした。笑
それでも皆、連休に入るのは誰もが楽しみのようで、
中秋節前には、「どこのお肉が美味しい」とか「どこでバーベキューをするのか」という話でもちきりになります。
アンダー40歳、オーバー40歳に関わらず
台湾では年中行事・節句に対する関心が日本よりも強いと感じました。
まとめ
台湾に住んで4年以上になりますが、
今回ブログにまとめるまでは「台湾で大事にされている節句」について考える機会はとても少なかったように思います。
台湾の三代節句とその意味、節句ごとに食べる「食べ物」について少し理解した今は、台湾の年間行事・節句を出来るだけ楽しみたい!と思えるようになりました。
中秋月に食べるものといえば、
バーベキュー以外に、文旦(柚子)、ムーンケーキ(月餅) など。
台湾の企業に勤めているだけでこの時期は毎日のように文旦やムーンケーキを配られ
今も家に文旦*5つ+ムーンケーキ*4つあります。笑
これまでただもらうだけだったけれど、せっかくならば文旦やムーンケーキの美味しい食べ方を考えてたり
送る立場として美味しいムーンケーキを探したりして「中秋節の食」を楽しみたいなぁと思いました。
文化の違いを「嫌嫌受け入れようとする」と、台湾生活が楽しくなくなってしまうのですが、
「違いを楽しんで発信」出来るようになると一気に日常が楽しくなります!
さて。次の行事は 10月10日の国慶節。
こちらは中国大陸では1週間ほど休みとなり、代表的な行事となっていますが
台湾では1日しか休みがなく、あまり重視されていないんですね。
台湾で過ごす国慶節とはどんな感じか?中国ではどうなのか?中国に住む父親や親友に話を聞きながら、また記事にしてみたいと思います。
今日はここまで!
読んでくださってありがとうございました( ˊᵕˋ )
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