李登輝前總統に、最後のお別れを。「台北賓館」追悼式の様子を紹介。

台湾観光

「台湾の民主化の父」と呼ばれる「李登輝」前總統が、2020年7月30日に、97歳で亡くなられました。現在台湾では、台北にある「台北賓館」という場所で追悼式を行っています。

この記事では、台北現地の追悼式の様子を、「台北賓館」という施設と共に紹介していきます。

「台北賓館」ってどんな場所?

「台北賓館」は台湾総督の官邸として日本統治時代の明治34年(1901年)に作られた建物です。

当時は迎賓館(外国の大統領などのVIPを迎え入れた際に、会食や宿泊として使う施設)としても使われており、皇太子時代の昭和天皇や数々の要人が宿泊に利用していたのだとか。

終戦後も迎賓館として使われていましたが、老朽化から2001年に閉館。

その後補修工事を受け、2006年からは年に数回一般公開されるようになりました。年に数回しか公開されていないからか、台湾に6年住んでいる私も中に入ったのはこれが初めて。

二階建てのバロック調の建物と、日本庭園が美しくて…なんとなく東京駅や皇居を思い出して懐かしい気持ちになりました…。

出典:台北賓館

「台北賓館」はどこにある?都心から近いアクセス

「台北賓館」の最寄は、台北MRTレッドラインの「台大醫院」駅。

この周辺は、台北国立博物館二二八和平公園国家図書館中正記念堂総統府などあらゆる政府機関が密集しているので道が広々としていて景観が非常に整っており美しいです。

台北の定番の人気観光スポットでもあります。

「李登輝」前總統の追悼式の様子を紹介

「李登輝」前總統の人生を振り返る

敷地内には、「李登輝」前總統が生まれてからお亡くなりになるまで「彼の人生」が公開されています。

彼の97年間を追ってみていくと、ああこれがまさに「台湾」なのだ、と。言葉にできない想いが湧き上がってきてなんだか胸がいっぱいになります。

豪華な内装の「台北賓館」へ

私が訪れたのは8月8日(土)のお昼すぎだったのですが、並ぶことなくゆっくり「台北賓館」を見ることができました。

見れるところは限られているけれど、きらびやかでとっても美しい!ちなみにどこも写真撮影はOKでした。

「李登輝」前總統の写真と日本庭園

李登輝前総統の笑顔の写真の前には数多くのお花が飾られていたんですが、驚いたのは流れていた曲が「千の風になって」だったこと。

写真の中の笑顔を見つめていたら、写真の後ろに広がる美しい日本庭園との景色に感極まって、なぜか涙が流れてきました。

「李登輝」前總統へのメッセージ

8月1日から始まったこの追悼式ですが、台湾メディアによれば7日午後1時の段階で追悼する人は1.5万人を超えたそうです。

会場には訪れた人が思い想いの言葉を紙に残すスペースがありました。

プライベートなことなので、メッセージは伏せますが、日本人が日本語で書いたメッセージもとても多かったです。私も自分の想いを書いて、貼りました。

出典:【李登輝辭世】逾1.5萬人到台北賓館追思 留言牆紙條擠爆將再加設

「李登輝」前總統の追悼式はいつまでやってるの?

「李登輝」前總統の「台北賓館」での追悼式は、8月1日から16日までの16日間です。時間は午前10時〜午後5時まで。まだあと1週間あるので、今週末に行けなかった人は来週末にもチャンスがありますのでぜひ。

出典:台北賓館追思李登輝 開放至16日

まとめ

「李登輝」前総統がどんな人生を送られ、台湾で総統になり何をされたのか、ここには書きません。詳しく書けるほど私は多くを知りません。

でも、日本の元総理大臣など相当たる政府関係者がこのコロナの最中、台湾まで追悼しにくる。

日台メディアが連日報じている「李登輝」さんに興味をもたれた方は、日本語で書かれた有名な書籍がたくさんあるので、ぜひ本を読んでほしいです。

私は大学生の頃、彼の本を貪り読みました。

今またもう一度、読み返したいなと思いました。

李登輝さんの友人である司馬遼太郎さんが書いた「台湾紀行」は最高です。

 

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