台湾の首都・台北の「中正區」といえば、それはそれは土地的にも、政治的にも台北のど真ん中のエリアなのですが、ここにかなりの広さの「台北植物園」があるのをご存知でしょうか。
台北MRTの駅でいうと、「小南門」や「中正紀念堂」から徒歩で10分程度。
知っている方も多いかもしれませんが、私は周辺の観光スポットには何度も足を運んだことがあるのに、この「植物園」の存在を知りませんでした。
今回はじめて行ってみて、その美しさと、きちんとした設備、それから歴史背景にとても感動しました。
大都会に潜む「自然スポット」なので、これからもお気に入りのお散歩スポットになりそうです。
この記事では、「台北植物園」の生い立ち、アクセス、有名な見どころ3箇所、そして設備情報を紹介していきます。
台北植物園は、いつできたの?生い立ち
「台北植物園」は、日本統治時代の1869年に母樹園として創られ、その後1921年に「台北植物園」と名前を改められた、台湾ではじめての植物園です。現在は台湾の「行政院」によって管理されています。
100年以上の歴史を持ち、約8.2ヘクタールもの広さがある台北植物園には、シダ植物区、民族植物区など6つに分かれたテーマの展示区があります。
ちな8.2ヘクタールって東京ドーム2個分くらいの広さです。この密集した台北の中正區にこんな広い植物園があるなんて…。
植物園の周辺には2箇所の台北市が指定する「旧跡」がありまして、これがすんごい見どころになっているので、追って紹介します。
台北植物園のアクセスと地図
台北植物園、最寄駅だと一番近いのは、台北MRTグリーンラインの「小南門」3番出口です。
今(2020年12月時点)は工事中で「台北植物園方面」と書かれた3番出口が開いていないのですが、お隣の4番出口からでも歩いて10分くらいで着きます。
台湾の政府機関が密集している「中正區」。
台湾の方々がとてもきれいに保管してくださっているおかげで、日本統治時代の建築物もたくさん残っていたり、今も現役で使われていたりして、とても素敵なエリアです。
この辺りはバイクも少なく、密集した建物もなく、本当に道がきれいです。
台北植物園の門は、こんな感じ。
地図も載せておきます。台北植物園のwebサイトからMAPにアクセスすると、各エリアをクリックして写真で覗けるようになっています。超便利。
小南門から入ると、「博愛路」の入り口から入ることになるので、すぐに南国らしい「裸子植物エリア」が出迎えてくれます。
台北植物園の見どころを紹介
畳の匂いが懐かしい…日本の古屋を再現した「南門町三二三」。
最初に紹介するのは、蓮池の隅に建てられた木造建築。
日本統治時代の1930年に建てられたもので、当時の住所は「台北州台北市南門町六丁目三二三番地」だったことから「南門町三二三」と名付けられ今では観光スポットになっています。
体温チェックと実名を記入したあと、建物の中へ。
お座敷には上がれませんが、畳に香りが懐かしい…。
庭のほうに回ると、縁側もあるので写真スポットにもなっています。
開放時間:9時半〜16時半まで(水〜日のみ開放)
南門町三二三紹介:https://tpbg.tfri.gov.tw/NMT323.php
壮大な閩南建物が美しい、「欽差行臺」
つづいての見どころは、「旧跡」のひとつでもある「欽差行臺」。
こちらは清の時代(1892年)に台湾視察のための官員の施設として創られました。元々は台北市の中山堂にあり、日本統治時代には総督府として長く使われていたのですが、現在の中山堂を建てるにあたって1933年に建物部分を植物園に移転したのだとか。
「欽差行臺」は現存している唯一の清朝時代の閩南式官署建築物です。
建物は写真のような作りになっていて、頭門からの眺めが壮大。
廊下(?)も天井が高くてゴージャス(語彙)
開放時間:9時半〜16時半まで(水〜日のみ開放)
欽差行臺紹介:https://tpbg.tfri.gov.tw/Cultural.php
洋風の建物が美しい「腊葉館」
「腊葉館」は1924年に建てられ、台湾総督府の「中央研究林業部」として使われていました。
日本統治時代の初期には台湾の森林で採集した植物を乾燥させ、標本を保存したのもこの場所です。
「明治三十九年ニイタカマツ」と書かれています
「腊葉館」は台湾で初めに「植物標本を貯蔵された場所」であり、台湾の林業研究および植物資源調査の発祥の地とも言えます。
2008年に台北市政府は、「腊葉館」を市が認定する古蹟としました。
開放時間:9時半〜16時半まで(水〜日のみ開放)
腊葉館紹介:https://tpbg.tfri.gov.tw/tpbg_herbarium.php
そのほか、私がお散歩しながら綺麗だと思った景色を紹介
蓮池を眺めながらぼーっと
こんなに上品なハイビスカス初めてみた
療療庭園
紅葉
施設情報
開園時間:5〜22時(年中無休)
住所:台北市中正區南海路53號
最後に
今回記事にまとめながらMAPを眺めていたら、「温室」とか「多肉植物区」、「シダ植物区」など結構おもしろそうなエリアに行かなかったことに気づいたので、また時間をみては台北植物園にこようと思います。
何より近い!
それでは、また〜。
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