こんにちは〜。
台湾在住のryoです。
私は普段台湾人夫と台湾に住んでいるのですが「私も配偶者ビザで台湾の居留証をもらっているのだから、彼にも日本の在留カードをあげたいなあ」とずっと思っていました。
私の一時帰国中に、夫からも申請を進めたいと希望があり、ついに重い腰を上げて申請をはじめることに…!
この記事では、国際結婚して海外に住んでいる夫婦の外国人配偶者が、日本に長期滞在するための「在留カード」を取得する流れについて、
私たち夫婦が経験したことをまとめて紹介していきたいと思います。
それでは、どうぞ〜!
在留カードとは?
在留カードは、中長期で日本に滞在する人に対して身分証的な役割を持つカード。
在留カードには「在留資格」と「在留期間」の記載があり、日本に中長期で合法的に滞在できることが証明できます。
氏名、生年月日、性別、国籍・地域、住居地、在留資格、在留期間、就労の可否などの重要情報が記載されており、16歳以上の人には顔写真付きで表示されるので、外国人が日本で身分証としても利用できます。
台湾でいうところの「居留證」と同じだね
在留カード・表
在留カード・裏
在留カード受け取りまでの流れ
ざっくりした流れは、こんな感じ
- 在留資格認定証明書の申請と交付
- 在留資格認定証明書を持って現地の大使館でVISAの申請
- 大使館から受け取ったVISAにて日本国へ入国
- 入国時に空港で在留カードを受け取る
この中で一番苦労するのが(1)の在留資格認定証明書の申請と交付。
申請に必要な資料を集めるだけでかなり大変なのですが、申請から交付までも1〜3ヶ月ほど掛かると言われています。
(1)在留許可証明の交付が終われば、あとの(2)〜(4)までは比較的スムーズとなのだとか!
順番にみていきます〜
在留資格認定証明書の申請と交付
配偶者の在留資格認定証明書に必須なのは、以下の書類です(申請書類はリンク付けてます)。
申請先の入国管理局にも置いてありますが、
私は予め、夫に内容を確認しながら記入をしたものを持っていきました。
2 写真(縦4cm×横3cm) 1葉
※ 申請前3か月以内に正面から撮影された無帽,無背景で鮮明なもの。
※ 写真の裏面に申請人の氏名を記載し,申請書の写真欄に貼付する。
3 配偶者(日本人)の方の戸籍謄本(全部事項証明書) 1通
※ 申請人との婚姻事実の記載があるもの
※ 発行日から3か月以内のものを提出
3ヶ月以内のものが必要になるので、夫婦共に海外に住んでいる場合は、日本に住む家族に代わりに用意してもらう必要がありそうです。
4 申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書 1通
台湾の「結婚証明書」原本と、日本での入籍時に役所へ提出した「日本語訳」を再プリントし、サインして持っていきました。
5 日本での滞在費用を証明する資料
私が用意したものは、
・本人(夫:外国人)の銀行残高預金がわかる通帳のコピー(ネットバンキングなのでスクショをプリント)
・配偶者(私:日本人)の銀行預金残高がわかる通帳のコピー(ネットバンキングなのでスクショをプリント)
夫婦で海外に住んでいる場合、この「滞在費用の証明資料」をどうしたら良いのか悩ましいところですが、彼と私の預金(といっても全資産ではなく一部の銀行のみ)が分かる資料をコピーしていき、これでOKでした。
6 配偶者(日本人)の身元保証書(PDF) 1通
※ 身元保証人=日本に居住する配偶者(私)
7 配偶者(日本人)の世帯全員の記載のある住民票の写し 1通
※ 発行日から3か月以内のものを提出
これも3ヶ月以内のものが必要になるので、夫婦共に海外に住んでいる場合は、日本に住む家族に代わりにに用意してもらう必要あり
住民票抜いて海外来ている人は一旦一時帰国して住民票を入れる必要があるかも…
8 質問書(PDF) 1通
これが中々書くこと多くて面倒でした…付き合った経緯とか色々書きますw
9 スナップ写真(夫婦で写っており,容姿がはっきり確認できるもの。アプリ加工したものは不可。)2~3葉
付き合った当初(2014年)から最近のもの(2021年)まで合計で5〜6枚と、ブライダルフォトの時の写真も用意しました。
10 返信用封筒(定形封筒に宛先を明記の上,404円分の切手(簡易書留用)を貼付したもの 1通
これも海外から用意するのは難しいので家族にお願いするしかなさそうです
11 身分を証する文書等 提示
本人ではなく配偶者や家族が申請する場合に、自分(私)自身の身分を証明できるものを持っていきます(パスポートや免許証、マイナンバーカードなど)
ここまでが、出入国在留管理庁に記載のある必要な資料です。が、、、!
他にも行政書士さんのホームページなどに必要とされていた以下の書類も私は準備していきました。
12(+@) 学歴証明書のコピー
有利になる、と聞いたので(何の?)
彼の大学や大学院の卒業証明書をコピーしてもっていきました
13(+@) 日本語検定証明のコピー
これも有利になる、ときいて(だから何が?笑)
数年前に彼がとったN3の合格書のコピーも持っていきました
14(+@) 本人のパスポートのコピー
「必要書類」の中には記載がなかったのですが、本人のパスポートのコピーと、日本への入国履歴がわかるページもカラーコピーしてもっていきました
結果、+@で用意した書類も全て持っていかれ、書類の確認もものすごく早くスムーズに進んだので(5分くらい)、きちんと準備しておいてよかったです…!
申請は郵送でもOK?
申請書類は、外国人本人・日本人の配偶者、もしくは日本人配偶者の家族(両親)が直接、入国管理局に出向いて提出する必要があります。
自分がどこの入国管理局で「在留資格認定証明書」を申請するのかは、外国人在留支援センターに電話で聞きます。
入国管理局は、日本人配偶者の本籍地によって異なるのですが、私(東京都内)の場合は、品川(港区)と立川(国立市)の2箇所で申請が可能でした。
前日にGoogleマップで現地の情報をみてみると、口コミは最悪(笑)。
電話には何百回かけても永遠に出ない、何か聞きたいことがある場合にも数時間待つ(朝から並んで昼過ぎまでかかるとか)、書類を投げるように渡してくる職員で態度が悪い、外国人差別がひどい、など散々な口コミを見ていたので、とても緊張していました…。
場所も都内でもすごく辺鄙なところにあるし、高齢の両親に入国管理局まで行って何時間も並んでもらうのは大変なので、できれば配偶者(自分)が一時帰国しているときに手続きしてしまうのが良い気がする
こんな事前情報だったのですごく緊張していたのですが、金曜日のお昼ごろについて、待ち時間は2時間ほど(あ、私は立川の入国管理局に行きました)
実際の申請は5分と掛からずにすんだので、拍子抜けしてしまいました。
職員さんの態度も別に悪くなかったですし(私が外国の杜撰な対応に慣れてるだけ?笑)、安心しました。
5分後に受理票をもらい、手続きは終了。
これから1〜3ヶ月以内に、審査が通れば用意した返信用封筒にて自宅に在留資格認定証明書が届くそうです。
これで一番面倒な手続きが終了しました・・・!
準備は大変だけど、思ったよりは簡単だったかな
在留資格認定証明書を持って現地の大使館でVISAの申請
日本の自宅に「在留資格認定証明書」が無事届いたら、EMSなどで家族に送ってもらいます。
その後、「在留資格認定証明書」を持って現地の大使館(台湾だと、日本台湾交流協会)などで配偶者ビザの申請をします。
台湾の日本台湾交流協会で日本の配偶者ビザを申請するには、以下の書類が必要になります。
- パスポート原本(有効期限6ヶ月以上,旧護照を保有されている場合には,併せて提出)
- 査証申請書
- 縦4.5㎝×横4.5cmの,背面が白地のカラー証明写真(6ヶ月以内に撮影,正面を向いたもの,無帽,無背景)
- 身分証原本及びその両面コピー 1部
- 在留資格認定証明書原本及び両面コピー 1部
台湾でビザを発行する手数料は830元、日数は原則として5日以内(土日、休館日を除く)で発給されるようですが、コロナ禍には2〜1ヶ月ほど掛かった人もいるとか。
大使館から受け取ったVISAにて日本国へ入国
無事にVISAを受け取ったら(パスポートに貼付済み)、日本へのチケットを購入し、「在留資格認定証明書」の期限内に日本へ入国します。
入国時に入国管理局にて在留カードを受け取る
日本へ入国した際の空海港が、新千歳空港(北海道)、成田空港(千葉)、羽田空港(札幌)、中部空港(愛知)、関西空港(大阪)、広島空港及び福岡空港であれば、中長期在留者には上陸許可に伴い、在留カードが交付されるようです。
それ以外の空海港から入国した中長期在留者は、入国後に市区町村に届け出た住所宛に在留カードが簡易書留で郵送されるようです。
コロナ禍の今は、↑の主要空港以外に国際線飛んでなさそうだから
ほぼ空港で在留カードが受け取れると思って良いかも。
【注意】在留資格認定証明書には入国の期限がある
これが、見聞きしていて一番気になっていたことなのですが「在留資格認定証明書」及びVISAには申請後、入国の期限があるそうです…!
入国管理局で聞いたところ、VISAではなく「在留資格認定証明書」に、期限(発行日から90日以内に入国すること)と記載があるとのこと。
ただ、現在はコロナの特例で期限が90日→120日に伸びています。
この特例は今のところ、2020年1月以降ずっと延長されているのですが、最近は入国も緩くなっているのでいつまで続くかはわからないとのこと。
ということは、「在留資格認定証明書」を申請し始めてから実際の入国までのタイムリミットは、120〜210日以内ということになりますね…!
配偶者の入国から逆算して半年前くらいに申請するのがちょうど良さそうだね〜
参考:在留資格認定証明書の有効期間に係る新たな取扱いについて
まとめ
以上が、外国人配偶者が中長期間、合法で日本に滞在するための「在留カード」の取得方法になります…!
うちの夫婦は現状「在留資格認定証明書」の提出が終わったばかりなのですが、特に何の問題もなくスムーズに受理してもらえたので、やっと肩の荷が下りた感じです…。
まだ「在留資格認定証明書」交付以降の手続きに関しては終わっていないので、実際に経験できたら、感想などこの記事に付け加えていきたいと思います…!
それでは、また〜。
【参考】
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