こんにちは。
台湾在住のryo(@ryo_lfmp)です。
「台湾に住んでいる」というと、台湾人や日本に住む日本人の方から「えっ。どうして?日本に帰る気はないんですか」の言葉の裏にある「台湾<日本」をよく感じます。
あまりにもよく言われるので、いつの間にか私の頭の中にもインプットされてしまったのですが、台湾を拠点に生活を初めて、丸6年。
いま改めて「台湾生活ってどんなかな」と考えてみると「え、台湾の生活いいじゃん。むしろ私的には台湾生活>日本生活かも」と思えることがいくつもあったので
ちょっとポジティブに台湾生活のいいところを色々書いてみようと思います。
それでは、どうぞ。
※今回私が住んだことのある、東京(日本)と台北(台湾)での生活を比較しています。他の都市だとまた異なる印象を持つかもしれません。
台湾生活のいいところ−精神面
他人の生き方が気にならない
「台湾人は、やさしいかつお節介」という印象を持ってる人が多いと思います。
そんな面もあるのだけど、実際台湾社会の一員として生活してみると、みんな自分のことが一番好きで、あまり他人の立場に立って物事を考えられる人が少ないことに気付きます。
社会全体の「協調性」が日本に比べて少なく、他人のことはどうでもいいというか、他人の生き方を「自分ごと」として考えることがありません。
自分より豪華な生活をしている人、質素な生活をしている人、お金を持っている人、持ってない人、器量が良い人、悪い人、そんな「他人の人生」がどうでもよくなり、「自分の人生」にフォーカスできるようになると、生きやすくなる気がします(いいんだか悪いんだか)。
おおらかで(ゆるい)やさしい人が多い
台湾には「おおらか」な人が多く、日本には「繊細」な人が多いと感じています。
よくいえばおおらか、悪くいえばガサツ。よくいえば繊細、悪く言えば神経質。どちらも良し悪しがありますよね。
私は昔から「スピード>丁寧」で細かいことが気にならない性格なので、台湾のいい加減さも8割くらいは気になりません。
よくも悪くもユルいのでうっかりさんの私にはありがたい社会です(笑)。
おおらかがゆえに、失敗を責めない。いや、たまに「失敗の犯人探し」的な場面に出会すこともあるけれど、失敗した人は失敗を認めない心の強さを持っていたり(自分の過ちを認めない中華人w)、反省している人を意味なく責め立てるような場面は見たことがありません。
人は普通間違うものなんです。
だから、人の間違いに許容な社会のほうが生きやすいなと感じます。まあ限度はあるけどね。
外国人として外国に住む気楽さ
「日本社会」に所属していない寂しさもデメリットとしてあるんですが、「外国人」として「外国に住む」のは、「気楽」です。
外国人でも、その国のルールには従わないといけないのが基本だけれど(法律はもちろん)、「知らない」ことを日本にいるよりも責められることが少ないように思います。その国の「普通」じゃないことが、認められやすい。
私ね…すごく身勝手な人間なので、外国で外国人として住むのが気楽で心地いいんです…。
台湾生活のいいところ−気候や環境面
いつもあたたかい
寒いの嫌いなので、いつもあったかいのが嬉しいです。
たまに「あーマフラーとかつけるお洒落したい」とか「雪景色がみたい」と思うこともありますが、ただのないものねだりで、雪景色は旅先出見れたら十分です。
本来人の心と体は、「寒い<暑い」ほうを心地よく感じるんじゃないか(私はそう)と思ってます。
気候が暖かいと野菜や果物がよく育ち、いつでも美味しい食物が食べられるのも嬉しいです。生活にいつも緑があると(木々が枯れる季節がない)心が豊かになる気がします。
乾燥性アトピーが治る
亜熱帯気候で年中暖かく、湿度が日本とは比べ物にならないくらい高いので、肌が乾燥することが少なくなりました。
私は、乾燥性のアトピー体質です。
日本にいたころ、冬はお風呂上がりにユースキンを全身に塗っても、翌朝には肌が乾燥している、みたいなどうしようもない乾燥肌だったのですが、台湾に住みはじめてからはすっかり治りました。ビバ湿気。
お風呂上がりもローションだけでいけちゃう。「乾燥」ってお肌の大敵で、肌が潤ってさえいればあらゆるお肌のトラブルが避けられるんだって。
私もアトピーがよくなった以外にも、にきびが出来ずらくなったような気がします。
花粉が飛んでない
私は花粉症じゃないけどきっと花粉症の人には天国。妹が秋に来て移住したがってました(けど潔癖だから多分むりw)。
基本アレルゲンが少ない気がします。
私はすぐ鼻炎になるしアトピー持ちだし目とか体が急にかゆくなったり、とにかく結構体が弱いんですけど、アレルギーがおきる頻度が明らかに減りました。
どこにでも山があって山好きには最高
台湾は周りを海に囲まれているのに、不思議なことにマリンスポーツよりもハイキングが盛んなんですよね。スイミングの授業もなく、泳げないひとも多いです。
盆地である台北は、四方を山で囲まれていて、街の中のどこにいても山の景色が堪能できます。
台北の、街のどの隙間からでも山が見える景色がとても好き☺️ pic.twitter.com/wRcX5LGeRT
— ryo @🇹🇼Taipei (@ryo_lfmp) August 13, 2020
山の空気は住んでいて、涼しく、自然も豊富で、台湾に住んでいたら山が好きになること間違いなし。
私も昔は山登りなんて興味もなかったのに今では大好きになりました。
台北に限らず、台湾には美しい山がたくさんあります。
台湾生活のいいところ−社会福祉面
所得税がほぼゼロ
ちょっとあり得ないくらい所得税が安いです。
基本はこの税率なんですけど、基本控除や医療費控除、家賃控除など引いて、私は去年支払った所得税が、実質所得の1.5%程度でした。個人事業主ではなく、会社員で、ですよ!
ありえないくらい安い。
医療費もやっす!
台湾は国民健康保険のおかげで、診察費と薬代込の医療費が1回につき100〜150元(360円~500円)という話はしょっちゅうしてますが、歯医者も同じく。
歯のクリーニングが半年に一度保険適用で出来る。最高。
それから日本では敷居の高い漢方も、本場の台湾なら保険適用。生活にとても身近。
肩こりの針治療なんかもできちゃう。
歯列矯正やインプラントも日本より安いのに比較的良質です。
それから出産費用も日本と比べて格安。台湾では無痛計画分娩が一般的かつ、不妊治療の費用も日本より安いと聞きます。
出産・子育ては経験してないので自分の意見を書けないのが残念だけど、駐在のママさんや、日本でも子育てを経験し台湾に移り住んできた方のお話を聞くと、台湾での子育てはとても楽だとみなさん口を揃えて言います。
逆に台湾のみで子育てを始められた方からは不満もたくさん聞きます(隣の芝は青い現象)。
「子育てが楽」なのは、家事・育児のワンオペが少ないという環境が大きく影響しているのかも…。
台湾生活のいいところ−インフラ
不動産は高いけど家賃はそうでもない
不動産は高い。これもう本当にありえないくらい高い。でも家賃は東京と比べても全然高くない。
まあ台北に住む人と東京に住む人じゃ収入が3倍くらい違うこともあるので、そう思うと台北は家賃も激高なのだけど。
しかし台北市内ではなく、お隣の(といっても基本は電車で数駅の距離)新北ならタワマンの1LDK〜2DKでも、お家賃が2〜3万元程度(7万8000円〜11万円)で借りれたりします。
しかも台湾の新築マンションには図書館やジム、プールがついてることが多いので、贅沢な気分にひたれます。
ひとり暮らし向けのキレイな物件は、台北と東京で家賃の差はそこまでないのだけど、2人以上で住むファミリー向けのマンションになると、10〜20万円くらい出すとかなりいいところに住めるので、東京より安くなるのかなあという印象です。
まあ、大家都合で追い出されることもあるけれど、敷金も礼金もないしね。大抵はデポジット2ヶ月分だけで済みます、だから台湾では無理して不動産買う必要ないかなあ。
どこでも30分あれば移動できるコンパクトさ
台北周辺なら基本30分でどこでも電車や車で移動できちゃいます。
私は台北の周辺を囲っている新北市内に住んでいるのですが、都心部に勤めて金曜の夜に都心部で飲み会したあとタクシーで帰ったりしても、タクシー代が1000円以内で収まります。
東京で終電逃したら自宅まで帰るの8000円掛かるから漫喫に泊まったりしてたよ。そんなストレスもなし(終電で帰れ)
美容系のサロンがお安い
脱毛、ヘアサロン、ネイルケア、足の角質ケア、マッサージ、マツエク。
毎月何回も行けるくらいお安い。
経済的に負担に感じることもほとんどないので毎月続けられます。
日本にいたときはこのどれもが贅沢品で、特にネイルや足の角質ケア、マッサージやマツエクなどは今通ってる台湾のサロンと比べると3〜4倍以上のお値段の差がありました。
台北だとネイルは大体1000元以内(4000円以内)、マツエクも1000元(4000円)、マッサージは500元以内(2000円以内)が相場かなと思います。
私が通っている台湾のサロンは、ブログのカテゴリーでもまとめています♪
なんでもある
逆に東京にあって台北にないものって何だろう?
ディズニーランドとサンリオピューロランドくらい?
それくらい、なんでもある。
セブンイレブンにファミリーマート、良質で手頃な値段の食材を売る庶民スーパー(全聯)、輸入物スーパーのカルフールにcitysuper、ダイソーにナチュラルキッチン、ユニクロ、GU、無印その他日本のファッションブランド。吉野家にすき家にくら寿司にロイヤルホストにサイゼリア。
台北には関西や九州の地方企業も進出してくるので、むしろ台北にあって東京にない、便利なサービスやブランドの方が多いかも。
首都圏には立川と横浜にしかないIKEAも、台北圏には3店舗もあるし、台北はどこへいくにも30分以内なので、どのIKEAへもアクセスが楽ちん。
もちろん日本>台湾の面もある
とはいえ、所得の違い、景観、礼儀正しくきれい好きな国民、空気の良さ、安く質の良いものがいつでもどこでも手に入る環境、庶民に手が届く不動産と車の価格…など、日本の良いところをあげてもキリがないのですが…私は台湾の生活も、なかなか好きです。
今の生活はとても気に入っているけれど、中国との関係は心配ごとのひとつでもあります。
数十年後に、いやもしかしたらもっと近いうちに、台中関係には大きな転機が訪れて今の生活が変わってしまうのかもしれません。まあどう変わるのか、全く想像がつかないけど。
でも、1年前に今のwithコロナの未来があるのを想定していなかったのと同じように、また1年後には世界が変わっているかもしれません。
だから…なるようになる!というか、どうなっても前向きに暮らしていくしかないですね〜。
それでは、また〜。
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