台湾の公共サービス「一時保育」を利用してみた

出産・子育て

こんにちは〜。

台湾在住のryoです。

先日台湾で「一時保育(臨時托育)」を利用してきました。

フルタイムで子供を預けるほどではないけれど、時々子供を預けたい、

自分の時間がほしい、そんな親が利用できる台湾政府の公共サービスです。

実際に利用してみたところこれがとっっっても良かったので、予約方法や実際に利用してみた感想を紹介します。

時々子供を預けたい、もしくは私のように公募の保育園待ちで困っている方の役に少しでも立てば幸いです。

「一時保育」サービスは、台湾のどの都市でもあるわけではない

実は、台湾政府が提供している「一時保育(臨時托育)」は、どこの地域でもやっているわけではありません。

私は台北市内から電車で1駅離れた場所にある「新北市」に住んでいるのですが、私の住所がある新北市には公共施設での一時保育サービスがありませんでした(その代わり、シッターさん制度はあります)。

私が調べたところだと、台北高雄台南では一時保育(臨時托育)のサービスがありました。私は新北市民にあたるのですが、台北の一時保育を利用することができました。

台湾で一時保育を探す場合は、「〇〇(地域名)臨托 」などで検索してみると簡単に見つかります。

ryo

「一時保育」の台湾華語(中国語)は「臨時托育」です

ちなみに台北市内には中正區 、松山區、南港區、文山區の合計4箇所の一時保育(臨托)施設があります。

「一時保育」の利用条件

  • 台湾の身分証または居留証を持っていること
  • その地域に在住していること
  • 生後6ヶ月以上6歳未満の未就学児であること
  • 利用は月に最大10回まで

です。

台湾の身分証または居留証を持っていること

私が利用した台北市内の一時保育のケースですが、政府機構のウェブサイトから申し込みをする際、基本的な情報以外に、以下の情報が必要でした。

  • 子供の身分証番号
  • 親の台湾携帯電話番号

「身分証」を入力する箇所があったので、「台湾人の子供限定」のサービスかと思ったのですが、新しくなった居留証でも予約ができるそうです。

ryo

新しくなった外国人の居留証は、台湾人の「身分証」と番号の形式が同じ形になっていて、一目では外国人の番号なのか、台湾人の番号なのかがわからなくなっています。例えば日台国籍を持つ私の子供も、日本人である私も、身分証番号は「F(新北市)」から始まる合計9桁の英数字です。

その地域に在住していること

例えば、台北市のサービスであれば台北市民のみ、台中市のサービスであれば台中に住所のある台中市民のみが受けられるサービスだそうですが、、

新北市民であるはずの私も、台北の一時保育を利用することができました(笑)。

何も知らず予約をしたのですが、実際に利用する際に「外国人の子供でも利用できるのですか?」と聞くと「台北市民なら誰でも利用できます」と返され、「私は台北市民ではないのですが、、」というと

「まあ別にいいよ」と(笑)。

台北市にある4箇所の一時保育所のうち、2つを利用したことがありますが、どちらも問題なく利用できてしまいました。

ryo

行政もユルいぞ台湾、、でもありがたい←

なので原則は「その地域に在住していること」なのだと思いますが、空きがあれば問題なく利用できるようです。

台湾の一時保育利用料金

台北で公共の一時保育サービスを利用する場合、利用料金は1時間200元(約900円)で、一度の利用は最低2時間以上が必要です。

台湾一時保育の予約・申請方法

ここから、実際に台北市内の一時保育の予約をしてみたので、予約方法や流れを紹介します。

・臺北嬰兒網から「找臨時托育服務」にすすみます

臺北育兒網
臺北真友善,親子好好玩ヾ(●゜▽゜●)♡

・「定點臨托」→「開始預約」にすすみます

https://welfare.gov.taipei/Kids/TemporaryBabysitting/TemporaryBabysitting102

・初めて利用する場合は、Taipei PASSに身分登録(自分と子供の居留証・身分証番号や生年月日などを入力)し、臺北嬰兒網と連携させます

・次に、費用や内容を確認します

・利用したい施設名を選択します

・予約後、自動メールが届きます

・予約が成功した場合、本人確認や当日の注意事項などを説明するための電話が予約した保育所から掛かってきます。

大体1〜2日くらいで連絡があります(もし電話に自信がなければ、連絡フォームにLINEのIDやメールでの連絡希望と書いておいてもOK)。

中正區に関しては、電話で保育所のLINEを追加するよう促され、この後の連絡は全てLINEで来ました(松山区は、メールでした)。

当日は、お世話するのに必要なものを持ってくるよう指示がきます。

私は以下を持っていきました。

  • オムツ2〜3枚
  • ミルク
  • タオル
  • 慣れているおもちゃ
  • できればベビーカーと慣れた寝具(眠ったあとに寝かせておくらしい)

台湾の一時保育利用レポ

私が台北で利用したことがあるのは、「中正区」と「松山区」です。

施設とスタッフさんの雰囲気はどちらも良かったのですが、どちらかというと「中正区」のほうがキチっとしていて、「松山区」のほうが緩い感じがしました。

台北市中正区の一時保育

台北市中正区の一時保育施設は「台北市中正区居家托育服務中心」にあります。

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

駅だと小南門の2番出口から移民局を通っていくのが一番わかりやすいです。

近くには台北植物園もあるので、時間に余裕がある場合は公園をベビーカーでお散歩しながら行くと気持ちよいと思います。

施設外観はこんな感じ。

エレベーターで一時保育(臨時托育)のある階にいき、奥にある事務所までいきます。

左手が、実際に子供たちが遊んだりお昼寝するスペースで右手が事務所です。

事務に入り、「我是幾點預約的~(予約した〇〇です)」と伝えると、この日子供の面倒をみてくれるシッターさんが先に到着しているのが見えました。

台北の一時保育では、2歳以下の子供は同じ時間帯に2人までしか預けることができないのですが、予約が入ると施設のスタッフさんが国家認定資格を持っているシッターさんを手配してくれるようです。

何度か一時保育を利用しましたが、プロの保育士さん(シッターさん)で子供の扱いに慣れていて優しくしてくれ、私も本当に安心できました。

初めての利用時は、サイトで事前に入力した「子供のアレルギーや注意事項」をプリントしてくれているので、改めて内容を確認します。

最後にミルクをあげた時間、オムツを変えた時間もここで説明し、用意したものを渡します。

その後、現金で支払いを済ませ、親(自分)とシッターさんが契約書に身分証番号とともにサインをし、子供をシッターさんに預けます。

初めての一時保育、想像通りギャン泣きで私も辛かったですが、仕事が終わらないので心を鬼して預けました(涙)

時間になり戻ってくると、子供はシッターさんに抱かれて爆睡していました(笑)。

中正区の一時保育所では、帰る前に「保育日誌」を渡してくれ、預けていた時間子供がどのように過ごしていたかが分かりました。

飲み終えた哺乳瓶も、綺麗に洗ってくれていました。

台北市松山区の一時保育

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

台北市松山区の一時保育施設は「台北市松山区居家托育服務中心」にあります。

MRTグリーンラインの台北アリーナから徒歩10分くらいです。閑静な住宅街の中にあり、同じ建物内には幼稚園も入っていて、安心な雰囲気でした。

幼稚園の左側のエントランスを入り、エレベーターで一時保育所まであがります

基本的な流れは、中正區と同じでしたが、松山区のほうがかなり緩くて

最後に何時にミルクを飲んだか、オムツを変えたか、などのヒアリングはしてくれなかったので、自主的に伝えました。

また保育日誌もなく、哺乳瓶も飲んでそのままに(洗ってない)なっていました。

でも子供の面倒をみてくれたシッターさん(保育士さん)は、めちゃくちゃ感じがよかったです!

それから、松山区の一時保育施設は、隣が地域センターのようになっていて、

誰でもwifiとテーブル、椅子が使えたので、コーヒーを買ってそのまま隣で仕事できたのが良かったです。

最後に(一時保育を終えて)

母的にはメチャクチャよかったです…!!

これまで、日本にいるときは実家で母に見てもらったり、台湾にいる時はシッターさんに家に来てもらったりで視界に入る場所にいたので、どうしても仕事だけに集中できなかったんです。

ryo

泣き声で気が散る

でも物理的に母子分離することができて、長い時間、子供の心配をすることなく仕事に集中でき、カフェで美味しいコーヒー飲みながら作業できたりして、、本当に自分にとっていいリフレッシュになりました。

保育園空き待ちの人、自宅保育で在宅ワークしている人、たまには自分の時間を持ってリフレッシュしたい人に、ぜひおすすめしたいです。

みなさんの子育てが、少しでも楽になって、親と子供お互いに良い関係を築けますように。

それでは、また〜。

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