こんにちは!
台湾在住のryoです。
2018年の12月24日に、台北北部の淡水に近い「紅樹林」と、「崁頂」という駅をつなぐ「淡海ライトレール綠山線」が開通しました。
新しい路線が開通する瞬間を体験するのって、日本の高度経済成長やバブルを経験していない私にとっては、インフラが整っていくのをこの目で見れるのが新鮮でとってもたのしいんですよね。
そんなわけで、今日は大変期待していたライトレールの乗車レポートをしてみます。
それでは、どうぞ~!
淡海ライトレールとは?
淡海軽軌(たんかいけいき)は台湾新北市淡水区の淡水区市街地と淡海ニュータウンを結ぶ新北捷運の路線で、総延長は2路線で13.99kmです。
台湾では高雄捷運環状軽軌に次いで2番目のライトレール路線。2018年12月に新北捷運最初の路線となる緑山線が全線開業しました。_wikipedia引用
こちらが台湾の地形。赤く囲まれている小さな地域が、台湾の首都である「台北市」です。
出典:wikipedia
この台北市の周りを大きくぐるっと囲った新北区を含む地域を「大台北」などと呼びます。
大台北のメイン路線とも言われるMRTのレッドラインが通っている淡水(1番北のほう)近くは、海と山が近く、空気も良く、ベッドタウンとしても栄えることができるのに、市内へのアクセスが悪く、実は開発が進んでない地域でもあります。
この地域をテコ入れしよう!と2006年に淡海ライトモノレールの開発を進めた新北政府。
最終的には綠山線と、藍海線の2路線で13.99km区間での運転を予定していますが、
今開通しているのは、緑山線の7.34km区間のみ。
ちなみに路線名は、山や海に囲まれた地域から「緑山線」と「藍海線」って名付けたんだとか。
素敵ですね〜!
淡海ライトレール(緑山線)の車体
淡海ライトレール(緑山線)の見た目はこんな感じです。
可愛い!
緑山線だけど、ボディはブルー。
藍海線が開通しても、見た目は同じなのしょうか。
ちなみに台湾初の国産の車両、国内業者による建設した電車なんだそうです。
車両の設計はドイツ、信号の設計はフランスに台湾ゼネコンが依頼してますが、製造は全部台湾なんだって〜
券売機は、こんな感じ。
なんか、、デザイン古い?
淡海ライトレール(緑山線)の時刻表
始発は6:30、終電は22:00
電車は15分に1本ということで、桃園機場線に比べると、終電も早いしちょっと使いづらいですね。
それでも、この辺りにはずっとMRTが無かったのだからバイクが車が使えないユーザーやお年寄りにとってはすごくありがたいですよね。
淡海ライトレール(緑山線)の乗り心地
少し揺れるのと、速度がかなり遅い。笑
1つの駅につかまで、5分くらいかかるかな。
バイクで移動した方が早い、と台湾人は思ってるはず。
途中からモノレールでは無く、地上を走るのですが、信号があるたびに止まるので余計遅く感じます。笑
淡海ライトレール(緑山線)各駅の様子
大台北のベッドタウンとしてこれから栄えていくであろう「緑山線」の街並み。
淡海ライトレール(緑山線)は、V01の紅樹林站〜V11の崁頂站までの11駅からなっています。
いくつかの駅で降りてみたので、街の様子をレポートしてみます。
V01:紅樹林駅(Hongshulin)
淡海ライトレール緑山線の始発駅ですね。
台北MRTレッドラインの「紅樹林」と接続していて、住みやすそうな駅です。
2019年1月24日までの無料開放中は、
土日などかなり人が多くて並ぶことになりますので、新しい路線に乗ってみたい!という人は朝早めに行くことをオススメします!
新しい路線の開通に伴い、淡海ライトレールの物販コーナーもありました。
V02:竿蓁林駅(Ganzhenlin)
区間が短い上に何もなさそうだったので下車しませんでした。
V03:淡金鄧公駅(Danjin Denggong)
同じく。
V04:淡江大学駅(Tamkang University)
外国語学科が有名な、台北の私立大学「淡江大学」の最寄駅です!
この駅では、V02、V03に比べて多くの人が下車していました。
「淡江大学」は、淡水にある文化的な大学として人気があるのですが、遠くて通いづらいと言われているんですよね。
この駅ができたことがキッカケで、
バイク移動のできない留学生も、駅の近くにアパートを借りたりして、便利な留学生活が送れるようになるのではないかと思います。
V05:淡金北新駅(Danjin Beixin)
区間が短い上に何もなさそうだったので下車しませんでした
V06:新市一路駅(Xinshi 1st Rd.)
駅の周りはひたすら高層マンションが立ち並びます。
V07:淡水行政中心駅(Tamsui District Office)
ここが、淡海ライトレールで1番栄えている駅。
降りる人も1番多かったです。
大きな「淡水市民運動中心」という公営の市民スポーツセンターがあり、
ものすごく清潔でクオリティが高いです。
淡水市民運動中心の記事は現在執筆中ですので、完成したらこちらのページにリンクします。
そのほか、
小学校、朝ごはん屋さん、英会話教室、塾、ファミマ、モスバーガー、スタバ、
ドリンクスタンド、ドラッグストア、耳鼻科、おしゃれなカフェ、電気屋さん、
カルフールとニトリや日本食のテナント(カルフールはフランス企業のスーパーだけど、台湾ではイトーヨーカドー的なポジション)、
全聯(台湾の西友的な)、数多くの不動産、ケータイショップなど生活に必要なものは全て近くに揃っていました。
また、移住者風の欧米人を割と多く見かけたので
リモートワークの外国人が住むのにも適しているのかなと思いました。
そう思って不動産屋を覗くと、新築のタワマンが2DKや2LDKでも1,000万元以下(3,400万円以下)と
台湾の不動産価格からは信じられないくらい安い。
働く場所を問わないフリーランスやリモートワーカーの会社員は、この辺にも住めていいよなあ~と羨ましく思いました。
とはいえ、ここから台北市内も1時間くらいで出れるので
関東近郊→丸の内通勤よりは楽だと思います。
V08:浜海義山駅(Binhai Yishan)
モノレールは、浜海義山から、地上に出ます。
地上を走っていると、余計に速度が遅く感じます。
おそらく台湾人が1番感じていることだと思うけど、走った方が早いよね?って途中から思ってました。笑
ふつうに車道を走っているのだけど、モノレールと道路を区切るものは無くて、途中信号が赤になるたびに止まる。笑
少し遠いけど目に見える距離に、アウトレットモール的なものが建っていて
そうか、終点はあの辺なんだなーー!!
降りて散策してみよう、と思っていたら、モノレールの終点ではそこまでいきませんでした。笑
(終点はさら地になっていた)
V09:浜海沙崙駅(Binhai Shalun)
藍海線ができると、この駅で乗り換えが出来るようになるそうですが、
今は姿形もなく、何もなさそうな駅でした。笑
V10:淡海新市鎮駅(Danhai New Town)
区間が短い上に何もなさそうだったので下車しませんでした。
V11:崁頂駅(Kanding)
淡海ライトレール緑山線の終点です!
今後は、ここから「三芝延伸線」という駅に乗り換えができるようになるようですが、いつになることやら。
現状何もないさら地でした。笑
殺風景で何もなく拍子抜けしました。笑
色々とツッコミどころが多く、楽しい旅でした。
淡海ライトレールのまとめ
新しい路線ができて、マンションが建って、人々が移り住んでインフラが整っていく。
そんな活気のある光景を見るのがとても好きです。
台湾は日本と同様、長く不景気が続いているのですが、
日本と比べると、都心部ですら未開発部分が多く、まだ伸びがあるなぁと感じています。
日本に住んでいた頃も、ショッピングモールや新しい地下鉄の整備、そんな変化が多くあったのかもしれないけど
東京という街は大きすぎて、どこか他人ごとに感じていました。
「台北」は、規模が小さいからこそ自分ごとに感じて、余計に「新しいインフラが整う」のが楽しみで仕方なかったりするのです。
不思議なことに。
今後は、藍山線と開通し、区間は全25駅になるとのことで、
本当にいつになるかわかりませんが、笑
気長に待ちたいと思います。
綠山線の無料期間は1ヶ月なので、2019年の1月24日まで。
タイミングよく台北にいて、
新しくできた「淡山ライトレール緑山線」に興味のある方(いるかな?笑)は、ぜひおためしください!
それでは、また〜。
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