どうも〜。
台北在住のryoです。
今、祖父母の住む静岡から新幹線で、実家のある東京駅に向かっています。そんな新幹線の中で、中国語喋ってたら日本人から差別を受けました。
わたし、両親日本人。生まれも育ちも日本人
いや私が日本人かどうか、そんなことはどうでもよい。
普段ならゆっくり机に座って(いや椅子に座って)記事を書きたいところなのですが、久々に帰ってきた母国で悲しい想いをしたのでブログに胸の内を書かせてください〜。
新幹線で出会ったマナー違反(日本の)な中国の親子
こちら日本の新幹線の指定席。
途中の静岡駅で、北京語(中国の標準語)が話せない中国人のおじいさんと、北京語が多少話せる女性(たぶん娘)とその子供(赤ちゃん)が乗り込んできて、孫を抱えた中国人のおじいさんはとりあえず空いている席にドカッと座りました。
周りの全日本人がイライラするのも、中国人のおじいさんの気持ちも、私は両方わかる…
それからちょうどその席を予約してきた人が乗ってきて「リザーブ(予約)」という英単語を発したのですが、もちろん誰も何を言っているかわからない状況。
ほんの少しだけ日本語が話せる女性(たぶんじいさんの娘)が「私たちは小さな子供がいますから…」というと車内はもう中国人家族に対してのブーイングで溢れました。
「さすが中国人」
「ありえねー」
「どけよ」
「てか臭い」
心ない言葉が発せられてちょっと耐えがたかったので、私は中国語で「この席はお金を払った人が乗る指定席なんですよ」と説明をすると、「そうですか」と言って女性はたち退きました。
でも私が言っていることも、たぶんあまりよくわかってなかったおじいさん。
空いている席を探して、ウロウロしています。
「どこまで行くんですか?」と聞くと、「新横浜まで」という。
この日は私も指定席が取れなくて、自由席も取れなくて、後ろのほうに立っている人もいました。
みんなが大変なのはわかる。でも、手にはベビーカーと多くの荷物を抱えて、立っているのはあまりに辛そう。
それに、もう静岡駅で乗ってくる人はいない。次の新横浜駅まではまだ長いし、誰も座っていない席なら、老人と赤ちゃんを座らせてはいいのでは…?
そう思った私は、中国語で「次の駅までなら、あそこの空いている席座ってもいいと思う」といい、おじいさんと赤ちゃんに座ってもらいました。
女性(おじいさんの娘で赤ちゃんの母親)は申し訳なさそうに私をみながら…、少し私と会話をしていました。
「出たよ中国人」
私が「あそこに席に座ったら」と彼らを誘導したその瞬間から…、母国の、自分と同じ言語と文化を持つまわりの日本人が、一気に自分の敵に回ったような感覚に。
ずっとこちらを怖い目つきで見ているし、「出たよ中国人」とか言われました。
私は両親も普通の日本人で、生まれも育ちも日本人。生まれてこの方、「誰とでも協調して」生きてきた人間だったので、仲間ハズレにされたり、誰かに嫌われた経験が一度もなかったんです(今思えばどんだけ恵まれて、ヌルい人生を送ってきたことか)。
でも、ハタチそこそこで中国語を取得して、中国と台湾で長く生活して、「みんなのため」と思うことをしたら、日本人に嫌われてしまいました。
わざわざ多くの日本人に、「私は日本人です。中国語が話せるだけです。あ、中国語が話せるのはハーフだからではなくて、大学時代に学んだのです。ちなみに中国では◯◯という文化がありましてXXXなのです。悪気はありませんから、次の駅までですから多めに見てやってください」と言い訳がましく言ったほうがよかった?
日本のみんなの気持ちもわかるけど、中国の人の気持ちもわかる。それに、このご家族は本当は日本語が結構わかるのにいつもこうしているのかもしれない。それもわからない。
どうするのが正解だったのかな?
ふう。
そろそろ東京駅につきます。
何はともあれ、帰ろう。私の街へ。また馴染もうじゃないか、東京という街に。
コメント
私は中国で一年生活したことがあり、東京で暮らすより上海で暮らす方がストレスを感じなかったので、親中な考えを持っていると思います。中国の国土の大きさ、人口の多さを身近に感じれば、彼らの効率的な、日本人からすれば大雑把に感じる生活の仕方にも感心して彼らと接しますけど、テレビで見るだけの中国人のイメージだと、悪い印象しかなくて、しかもそれを、でた中国人なんて言葉にして言っちゃうなんてなー…日本人が同じことしててもその場では嫌味な言動をとらないだろうにな。中国人のことを下に見てるのかなって悲しくなります。
日本では中国の悪い部分しか放送しないですよね。
春先には、桜の木を手で引き寄せて写真をとるので枝が割れる、マナーが悪いどうのこうのとか…
日本人は中国人のことを下にみているかもしれませんが、中国人にも下にみられているかもしれませんね。
現に日本の大企業が続々と中華企業に買収されていますし…まあ、あと10年したらまた見方も変わるんじゃないかと思ってます。