先週、疲れから夏バテと風邪(?)で夜に40度近く熱が出ました。
台湾でこんなに高熱が出たのは初めてだったので、少し焦りました。
何事もなく乗り越えることが出来ましたが、ひとりだったので、心細くて何故だか涙が出てきました。
その時ふと、外国にひとりで住む日本人仲間に、この経験をシェアし、少しでも心強いと感じてもらえたらいいな、と思ったので、
今回は「台北で緊急外来(急診)に掛かった際の費用や時間、緊急時に医療の場で使える中国語など。」という記事を書いてみようと思います。
急な発熱発覚。
ここ最近いろんなことがありました。
7月は日本とアメリカの出張でほとんど台湾にいなかったのですが、
(家賃勿体ない…)
疎遠になっていた祖父が8月頭に急に亡くなったりして、
それで慌ただしく日本に帰国し、肉体的には疲労困憊した状態で台北に戻ったところ、入国前の検病検査で止められました。
熱を測ると、37.9度。
体が怠いと思っていたけど、こんなに熱があったとは。
(私は普段35度程度と体温が低いので、38度を超えるともう相当しんどくなってきます)
台北と日本を行き来すること数十回。
初めてこんな用紙を書くことになりました。
以前ミャンマーから台北に入国した際は、面倒なことをあれこれ聞かれたけれど
今回は日本からということもあり特に感染症の心配なんかはされなくて
それでも24時間以内に病院に行くように言われました。
(大体15時間後くらいに、私が住む地域を管轄する政府の管理部から携帯に、病院に行ったか?と電話がありました…!)
その後、すぐにタクシーで病院へ迎えればよかったのですが
ひとつ自宅で約束をしていることがあり、とりあえず自宅へ。
家に帰ると疲れて倒れ込んでしまい、次に目が覚めたら熱が39度にあがっていました。
夜7時、臺北醫院へ向かう。
少し風邪を引いたかな〜というレベルだと、
「病院」ではなく「診療所」へ行くことの多い台湾の医療事情ですが
高熱で動けない、とかどうにも体調がおかしい、と言う場合には「病院」へ行って診療を受ける人が多いです。
「診療所」では、風邪薬をもらって「多喝水 多運動(たくさん水分をとって、たまには運動もしてくださいね)」と言われるだけなので
私は今回一番近い「病院」である「臺北醫院」へ行きました。
242新北市新莊區思源路127號
02 2276 5566
通常の業務時間内だったので、内科にかかろうとすると私を見るや否や「緊急病棟へ行きなさい」と。
でも連れて行ってくれるわけでもなく(苦笑)「あちらへ行ってください」と言われるだけでフラフラと歩いて行く私。
その後、「緊急外来(急診)」へ行ってびっくり。
人、多いな・・・
交通事故の患者が多そうで、号泣している夫婦もいれば(子供がバイクに巻き込まれた?と)、全然ただの風邪っぽい人もいる。
緊急病棟にテレビあるしw
緊急を要する人以外、安易に緊急外来に来るなよな・・と内心思いつつ、
相当に人が並んでいるので内科に逆戻りし、混んでいるようなので通常診察にします、と伝えまた待つこと10分程。
ああ、辛い。
頭が痛くて立っていられないのだけど、病院の背もたれがなく硬いプラスチックの椅子もきつい。
病状を伝えると、すぐにインフルエンザ(流感)とデング熱の検査のため
- 鼻の粘膜を取る診察
- X線
- 検尿
- 採血(いつも全く痛くないのに、今回初めて男性看護師にあたり嫌な予感がしていたら、すんごく痛かった・・・)
が始まりました。
39度も熱がある中、1時間くらいかけてこれらを行い、最終的に何のウイルスもなくただの風邪ですと診断され解熱剤など3日分もらいました。
色々と思うところはあったけれど、きちんと調べてもらって問題がなくて良かったです。
緊急外来で掛かる費用について
今回病院で支払った費用は合計で、300NTでした。
緊急外来が混んでいた為、一般の診療で見てもらい、この値段でしたが、
通常緊急外来の場合は、500NTDとなります。
この費用には、↑急にしたX線や採血、尿検査など検査代のほか、診察代、薬代も全て含まれているので物凄く安いです。
通常診察所で風邪の診断を受け薬をもらう場合は、費用は100NTD程度で済みますので、市立、大学病院などで診療を受ける場合は、通常の3倍近い費用が掛かることになります。
また、緊急外来の場合は、通常の5倍近い値段(500NT)が掛かりますが、
日本と比べると激安です。
それでいて日本とほとんど謙遜ない医療が受けられるので、台湾の国民健康保険制度は素晴らしいと思います。
病院へ行くまでの交通手段
病院へ行く際、タクシーを使ったのですが
夜7時というと帰宅途中の人が多く、バイクで道がものすごく渋滞しており、2kmもない道で10分以上、約150NTも費用が掛かりました・・・。
お金よりも何より時間が途方に長く感じて辛かったです。
バイクを使わない身からすると、
生活する上で物凄くストレスに感じているので
(音が煩い、空気が悪くなる、道が混む)
無くなって欲しい一心なのですが、数十年は難しいかな〜っと思ってます。
とはいえ、渋滞の中をスイスイと切り抜けていくバイクが、ちょっと羨ましかったです。
こういった利便性があるのでバイクはまだまだ台湾で、なくなりそうにないですね。
しかし救急車で運ばれでもしない限り、体調の悪い時にタクシー以外で交通手段はないと思うので、これは仕方ないですね。
医療の場所で使える中国語
普段、日本語が話せるお医者様のいる病院へ行ったりはしないので
病状も全て中国語で伝えなければなりません。
そこでよく使うフレーズや、今回自分が発熱した際に使った中国語を簡単にまとめてみました。
【風邪を引いた時によく使う中国語】
頭が痛いです = 頭很疼(Tóu hěn téng・ トウヘントン)
胃が痛いです=胃很疼(Wèi hěn téng ・ウェイヘントン)
お腹が痛いです= 肚子疼(Dùzi téng・ドゥズヘントン)
喉が痛いです=喉嚨疼(Hóulóng téng・ホウロンヘントン)
クシャミ、鼻水が出ます
=我會打噴嚏,也會流鼻水(Wǒ huì dǎ pēntì, yě huì liú bíshuǐ)
=(ウォフイダァペンティ、イェフイリゥビィシュイ)
熱があります=我有發燒(Wǒ yǒu fāshāo・ウォヨウファーシャオ)
私がよく使うわがままフレーズ
粉薬が苦手なので、錠剤にしていただけますか?
=我不會吃粉藥,可以給我顆粒的嗎?
=Wǒ bù huì chī fěn yào, kěyǐ gěi wǒ kēlì de ma?
=(ウォブゥフイチーフェンヤオ、クーイーゲイウォークゥリィーダマ?)
大きな錠剤だと喉に突っ掛かって飲み込めないので、出来る限り小さな錠剤にして頂けますか?
=太大塊沒辦法吞下去,可以給我小塊的藥嗎?
=Tài dà kuài méi bànfǎ tūn xiàqù, kěyǐ gěi wǒ xiǎo kuài di yào ma?
=(タイダークァイメイバンファトゥンシャーチュー、クーイーゲイウォーシャオクァイダヤオマ?)
私は日本でもそうしているのですが、
お薬で希望がある場合は、お医者さんに伝えたほうが良いです。
また、台湾の錠剤は日本のものと比べてものすごく大きい上に、コーティングがされていないので口に入れるとすぐ苦い嫌な味がして飲みにくいです。
私は子供の頃から注射や薬が凄く苦手で・・・粉薬しか出ないと今だにお薬飲めたねが欲しくなります(笑)
小さい錠剤にしてください、というとお医者さんは大抵変更してくれます。
後から言うと、「大きすぎる錠剤はナイフで半分にカットして飲みなさい」と言うお医者さんもいますが
いい歳した大人のワガママを聞いてもらえるだけで有難いです。
最後に
今回は、急に体調が悪くなった夜、市立病院へ行った経験を記事にしました。
外国でひとりぼっちの時に、風邪を引くととても心細いと思います。
私のように台湾生活が長く、現地の言葉を使うのに抵抗がない場合はまだしも、
台湾に来たばかりで中国語が分からなかったり、ビザ無しで滞在している方は
海外旅行保険に入るか、クレジットカードの海外旅行保険枠を利用して
提携先の病院へタクシーでいくのが一番良いかと思います。
海外保険の提携している病院であれば、日本語のできる通訳さんがいる場合が多いです。
台湾人はとても世話好きで優しいので、少しでも頼ると助けてくれる人がたくさんいるかもしれません。
また、台湾では医療費が安い上に質も割とよく、病院も多いので体調を壊しても比較的安心(?)かと思います。
※1元=3.6円で計算(2018年8月13日現在)
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