こんにちは〜。
台湾在住のryoです。
私は2014年から台湾に住んでいるのですが、当時からマイボトルやマイ箸を持っている人が同僚など若い人にも多くて「台湾は環境意識が高いな〜」と感じていました。
8年ほど住んでみて、「台湾は老若男女ともに環境意識が高い」と個人的に感じているのですが、2022年の台湾でこれだけマイボトルやマイストロー、エコバックなどが浸透しているのには、台湾政府・環境省の影響も大きそうです。
意志決定のスピードが速く、国民や企業への罰金も辞さない台湾政府の政策は、「やる」と決めたらあっという間に普及する。生活しながらそう肌で感じています。(その代わりに時に自由が奪われる感じがして、怖いなと思うこともあるのですが)
今回は、近年法令化されたマイボトル、紙ストロー、ゴミ袋有料化に関する情報をまとめてみました。
マイボトルの持ち込みで、ドリンクが5元引き
台湾の環境省は、2022年4月、国内にある全てのドリンクを取り扱う企業に対して、マイボトル制度を取り入れるよう法令化すると発表しました。
マイボトル制度とは、2022年7月から台湾全国でスタートしたもので、コンビニやドリンク店でマイボトルを持参すると、商品が5元引きになる制度です。
現在は、セブンイレブンやファミリーマート、スターバックスなどの大手チェーン店のどこでも、何のドリンクを注文しても、マイボトルを持参していると5元引きになります。
セブンイレブンでは、制度が開始する前の5〜7月にマイボトル持参で「7元引き」という企画をやっていました。7元=約30円なのでこれは大きい!
元々マイボトルを持っている人はすごく多い台湾だけど、この法令化によってより多くの人がマイボトルを持つようになると思います。
ちなみに私のマイボトルは、実家で使われずに眠っていた象印の水筒です(笑)。
特に新しいものを買うこともせず、あるものから使っていてダメになったら処分しています(なかなかダメにならないけど)。
stojoをいつか買いたい…と夢みています。
使い捨てストローの禁止を法令化
台湾にはたくさんのドリンクスタンドがあり、暑い夏には冷たいドリンクを、寒い冬には暖かいミルクティーを、朝から夜まで、学生から社会人まで多くの人が購入しているのですが、「マイストロー」を持っている人がとても多いです。
「エコバック」や「マイボトル」までは持っていても、「マイストロー」まで持ち歩いている人って、日本にはあまり多くないですよね?
実は台湾では、2019年から「使い捨てストローの禁止」が法令化されました。
違反した場合は、一回目は注意勧告、二回目からは、1200〜6,000元(約6,000円〜2万5,000円)の罰金が課されます。
これによって、ドリンクを取り扱う店舗では「生分解性のストロー」を提供するようになったのですが、その多くが「紙のストロー」だったりします。
紙ストローって、飲みにくいのよね…
それもあって、「マイストロー」が一気に普及したように思います。台湾のマイストローは、その他の食器と同じように大体がステンレス製のものが多いです。
私はマイストローセット、2つ持っているんですが、どちらも百貨店などで無料で配られたものを使っています。どちらもステンレスなので、100%リサイクル可能な金属です。長持ちするし、ステンレス製のものはエコで良いですよね。
スーパーのレジ袋=ゴミ捨て専用袋
台湾のゴミは4種類に分かれているのですが、その中で「ゴミ袋」を買う必要があるのが「一般ゴミ」です。
これまでこの一般ゴミの袋は、小・中・大サイズをコンビニなどで「ゴミ捨てのために」わざわざ購入するのが一般的でした。
2018年から台北政府では、スーパーのレジ袋を「一般ゴミ袋」に統一させ、年間で2000万袋のレジ袋を削減することを発表しています。
私もエコバックに入りきらないほどの買い物をしたとき、スーパーで袋を買うことがありますが、もらえるのはいつも「一般ゴミ袋」です。
初めてこの制度を知ったときは、何て効率的なんだろうと感動しました。わざわざスーパー専用のプラスチックゴミ袋を作る必要はどこにもないですよね。日本も導入できたら良いのにと思いました。
ちなみに台北市のゴミ袋の値段は、小サイズが1元(約4.5円)、中サイズが2元(約10円)、大サイズで5元(約25円)です。
参考:2018新政策,超商塑膠袋也能當專用垃圾袋!年省兩千萬塑袋量
最後に
台湾で生活をしていると、本当に小さな子供からお年寄りまで「環境」意識が高いなあと感じます(自分の周りだけかもですが)。
ひとつのものを長く使ったり、捨てずにリサイクルに出す習慣が身に付いているように思います。それも、「政治と生活」が密接しているからなのかな、と改めて感じました。
どの国の政府も連日いろんな政策を決定・実施しているわけで、無関心にならず、それを監視(チェック)して使えるものは使う、よくないものには意義を唱える姿勢、見習わないとなと日々思います。
それでは、また〜。
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