1年半ぶりに日本へ帰ってきたのですが、コロナ禍での入国はコロナ前と比べると本当に大変でした。
日本はコロナ対策の初動が遅いと言われていて、2020年は帰国者への規制がそこまで厳しくなかったのですが、私が帰った2021年の春は海外と足並みを揃えており日本国民もPCR検査が必要に。
空港からの移動や隔離にもさまざま規制があります。
この記事では、私が経験した「台湾から日本への入国」について掛かった費用や注意点についてまとめています◎
情報は目まぐるしく変わるので、この記事のみを鵜呑みにせず、帰国を決めたら必ず厚生労働省と外務省のホームページを確認するようにしてください。
【2021年4月】日本に入国できる人
・日本国籍者
・日本の在住資格保持者(在留カードや永住権を持っている人)
・有効な査証(ビザ)を持っている人
出典:新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について
在外邦人は当たり前だけど、一時帰国できます。
【2021年4月】日本へ入国するのに掛かる費用
これは日本国内の何処に滞在するかでかなり個人差があるかと思いますが、人によって5〜50万円程度かなと。
私はかなり切り詰めて帰ってきたので、今回は奇跡的に4万円程度で日本に帰ってくることが出来ました…。
日本への航空券
台湾と日本の往復チケットですが、半年先くらいだとJALで変更可能なチケットが往復1万元(4万円)程度で買えます。
JAL公式ホームページより
航空券よりも本当にお金が掛かるのはPCR検査や隔離ホテル代だよね。
私の場合はチャイナエアラインのマイルを使って帰ってきたので航空券が0円になることでかなり費用を抑えられました。
72時間以内のPCR陰性証明書
現在台湾の北部で一番安いPCR検査(英語の証明書付き)は長庚醫院の5000元(2万円)ですが、安いだけあって1日10人までしか受付しておらず、1ヶ月先くらいまで予約が取れません。
今はフライトが急に変更やキャンセルになることがあるので、こんなに先にしか予約がとれないのはリスク。
それ以外だと6000〜7000元(2万4000〜2万8000円)が一般的で、1週間前程度から予約が取れます。
私は1週間前に、臺北榮民總醫院でPCR検査のネット予約をしました。
こちらは6000元(2万4000円)と、1000元ですが他の病院よりもお安い◎
たとえ1000元(4000円)でも安く済ませたいのだ…
日本の空港から隔離先までの交通に必要な費用
バスや電車など公共の交通機関は使えないので、移動手段はハイヤー、家族に迎えにきてもらう、レンタカーのどれかになります。
私は運転が好きなので、成田空港から5時間レンタカーで車を借りて自宅まで帰りました。日産を利用したのですが、成田空港支店から実家周辺の営業所に返却、5時間のレンタルで1万3900円でした。
都内に実家があるのですが、ハイヤーの料金を検索してみたら成田空港から実家までの最安料金が3万8000円だったのでレンタカーしか選択肢がありませんでした(汗)。一緒の便に乗ってきた人たちをみても、日本人はレンタカーを使う人が多かったように思います。
日本での隔離場所確保
日本政府は帰国者の待機場所を自宅等としています。
空港から数時間の距離に実家がない方はここに隔離のホテル代が+プラスになってしまうかもしれませんが、運転好きな人だったらレンタカーで移動だと費用を抑えられそうです。
私はドライブ好きで東京から京都まで移動したこともあります…(8時間くらい)。
その他
台湾へ帰るときは、これにプラスで日本でも72時間以内のPCR検査(1万5000〜3万円)。空港から自宅までのタクシー代(約1万円)が掛かってきます。帰国したら改めて日台往復に掛かった費用や注意点など記事にします!
【2021年4月】日本へ入国するのに必要な準備
面倒に思えますが、やってみると準備自体は意外と簡単です。
日本への航空券手配
台湾から日本への帰国の場合、JAL、ANA、チャイナエアライン、エバー航空の4社から変更可能なチケットを購入します(他がほぼ飛んでない…)。
ネットで航空券を検索した感じだと、台湾のエバー航空よりも今はJALのほうが安い気がします。
必ず予約変更可能なチケットを購入しましょう。
72時間以内のPCR陰性証明書を手に入れる
コロナの陰性証明書:日本厚生労働省フォーマット
一時帰国の準備で一番面倒なのはココ。2021年3月19日より、72時間以内のPCR陰性証明がないと日本に入国できなくなりました。
検体採取時間から搭乗時間まで72時間以内なので、帰国日の3日以内にPCR検査を受ける必要があります。
私は台湾北部の臺北榮民總醫院でPCR検査の予約をネットでし、当日病院へ。
当日に結果が出るものと、翌日に出るものがあるのですが、当日だと7000元(2万8000円)と高くなるので翌日に結果が出るものを選びました。
一回に10人程度まとめて検査をするので、半日くらい時間が掛かります。翌日の受け取りも2〜3時間は掛かるので時間がない人には辛い。
それから、台湾でのPCR検査は唾液をとるものではなく「鼻咽ぬぐい法」だけなので、痛みに弱い人はちょっとドキドキするかも。
日本の厚生労働省が指定しているフォーマットは、臺北榮民總醫院では翌日試験結果が出る際に持っていけば大丈夫でした。
フォーマットはこちらからダウンロードできます。
誓約書の作成
日本政府は、帰国者に帰国してから14日間の公共交通機関を使わず、自宅等で待機し、位置情報の保存と提示、接触確認アプリなどを導入することを誓う、「誓約書」の提出を求めています。
誓約に違反した場合は、検疫法に基づく停留措置の対象となり得るほか、氏名などが公開される可能性も。誓約書はこちらからダウンロードできます。これも日本に入国前に印刷して記入しておきます。
厚生労働省が指定する4種のアプリをダウンロード
厚生労働省がダウンロードを指定しているアプリは以下の4つ。
- OEL(日本国籍者用)
- SkypeまたはWhat’s upのインストールとサインアップ
- スマートフォンの位置情報保存設定
- COCOA
OEL
日本国籍者に「OEL」のインストールが必要になったのは、3月26日から。
正式なアプリ名は、「入国者健康確認センター位置情報アプリ」ですが、日本のapple storeからしかインストールできないので、海外在住でapple storeを「在住国」にしている人は、「日本」に戻すためにクレジットカードの情報など変更しないといけないのでちょっと面倒。
インストールしても入国後、日本政府から登録完了の通知があるまで使えないようになってます。
SkypeまたはWhat’s upのインストールとサインアップ
日本人だとスカイプはもうすでに持っている人が多いかと。
ただ入国時に使えるアカウントかチェックされるので、サインアップできる状態にしておくべし。
COCOA
厚生労働省が開発した感染者との接触アプリ「COCOA」も、海外では使えませんが、事前にインストールしておきましょう。
質問書の作成
入国後14日間の健康フォローアップのためにメールアドレスと電話番号を厚生労働省のシステムに登録=質問書の作成です。
メルアドと電話番号ある人はSkypeもWhat’s upもいらなくね…と思ったけど統一したほうが管理しやすいのか。電話番号ない外国人もいるだろうし。
事前に質問表WEBに記入して、QRコード画面をスクショしておきます。私は心配だったのでプリントアウトしておきました。
これで準備は完了です。
【2021年4月】台湾からの出国
準備を済ませてからの出国は、拍子抜けするくらい簡単でした。
資料を、チャイナアラインのチェックインカウンターで改めて確認し、いつも通りパスポートと居留証を見せて搭乗券をもらいます。
その際に、飛行機を利用するための誓約書(注意事項など)にサインします。
空港はびっくりするくらい静かだけど、免税店はやっているところが多かったです。
免税店と桃園空港の様子
数は減っているものの、ラウンジも普通に空いていました。
ラウンジはビュッフェがなくなっていて、お弁当に。
機内の様子
人は少なかったけれど、数人しかいないという感じではなく、一列にひとりは座っているという印象。
飛行機の機内食はいつも通り。
機内のCAは全員防護服を着ていました。
【2021年4月】日本入国と隔離
日本に着いてからの入国が、とにかく大変でした…。
私が日本に着いたとき、同じタイミングで成田に着いた便がたくさんあり、PCR検査と入管書類の確認に4時間ちょっと掛かりました…。
飛行機から降りて、72時間以内にも受けたのに再度日本でPCR検査。
こちらは無料でしたが、かなりの量の唾液を採取するもので唾液を貯めるのに結構時間がかかりました…。
多くの人が同じ時間帯に着いたので、PCR検査の結果を4時間近く待ったのですが、それ以上にカオスな現場だったのが「アプリ確認作業」。
事前にインストール・サインアップが必要なアプリを1つ1つ、人の手で確認していくのですが、これに3時間半は掛かってました…。
成田空港のwifi環境が最悪なので、「ひとりひとりのSkypeに厚生労働省のアカウントを追加し、ビデオチャットをする」というプロセスに果てしない時間が掛かるという地獄w
空港を出てから〜隔離中
4時間かけて成田空港検疫所からこの用紙を受け取り、空港を出るとさっきまでの厳しさが嘘のように、警備員誰ひとりおらず空港の外に出られる環境に…。
シャバの世界…
朝の便だったのに空港から出る頃には陽がくれていた
「公共の交通機関は使わないでください」といっても、誰がわかるだろう?というくらい緩かった…。私は予約していたレンタカーで実家まで帰りました。
といっても実家近くの営業所で車を返さないといけないので、夜にひと気のない道で5分くらいは自宅まで歩くしかなかった…。
自宅での隔離中ですが、基本的には1日二回、日本政府から連絡が来ます。
朝に「OELアプリ」から通知がきて、現在地のチェックインをします。
その後、お昼の12時頃にメールで厚生労働省から体調に関するアンケートがり、それに記入をして14時までに送信します。
隔離中は家から出ず、平日は仕事を、土日は実家の庭で花いじりをしたり、窓から外の景色を見るなどをして過ごしています。
家族や友人には「そんなにちゃんと守るもの?」などと言われて、台湾と日本のコロナに対する意識の違いにも結構驚いているところです。台湾の隔離は厳しいからもっと大変なんだろうなあ。
最後に
2021年3月末に台湾から日本への入国に掛かったプロセスや費用は、こんな感じでした。
日本での隔離も残り半分ほどになりますが、過剰すぎるくらいに気をつけて、台湾に迷惑かけないよう家族と過ごしたいと思います。
それでは、また~。
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